ウィルスに強い家のつくり方 細菌対策のあるハウスメーカー ビルダー

ウィルスに強い家2

新型コロナウィルスが変えたのは、働き方だけではありませんでした。家の間取りが変わり、内装材まで変わろうとしています。いわゆるシックハウス症候群が問題となった時には24時間換気が必要となったり、ホルムアルデヒドなどVOC(揮発性有機化合物)の排出規制制度が設けられましたが、その経験を踏んで住宅業界では、いち早くウィルス対策に取り組む会社も出てきています。

どのような取り組みがなされているかをご紹介します。

ウィルスに強い家のつくり方

今すぐできる除菌方法として、手洗いやアルコールなどで消毒をこまめにすることで、市販の消毒液、ウィルス除菌などの製品をドラッグストアなどで購入して使うことがほとんどでしょう。乾燥する季節には加湿器の水に入れるタイプの除菌剤を使用した方もあるでしょう。いわゆる空間除菌ですね。

ウィルスは壁にも付着しやすいので、壁やカーテンなど室内のあらゆる部位の消毒・除菌が必要になりますが、これをこまめにするとなると大変な家事負担になりますし、心労も増えます。

シックハウス症候群の際の知恵を生かして、ホルムアルデヒドではなく、ウィルスを無力化する性質をもつ壁天井材を使えばいいのではないか?

そう考えるハウスメーカーやビルダーが今後も増えてくるでしょう。

ウィルスに強い内装材―床・壁・天井材

内装材が坑ウィルス・抗菌になっていると、部屋に入り込んでいるウィルス除去が大変楽になり、家事負担が軽減します。坑ウィルス・抗菌をうたう建材をとり上げます

■ しっくい天井・しっくい壁
昔から土壁の仕上げ材として使用されてきた漆喰(しっくい)は、主原料である消石灰の強アルカリ性(Ph12程度)により、水分を入れて練られているときにはほとんどの微生物や細菌が生きられないという性質をもっています。乾くと中性化し人が触れても害がないものになりますが、内部は強アルカリを保つために、坑ウィルス・抗菌素材として注目を浴びています。

4000年前の縄文遺跡から出土されたのが最古とされ、メソポタミア、古代ギリシャ、古代ローマ遺跡からも発掘されている古い建材です。

昔から使い続けられている理由は以下です。
1.調湿作用/湿度を調整することができる
2.消臭作用/吸い込んだ臭いの元を分解する
3.揮発性有機化合物を含まない健康素材
4.水分を含むと強アルカリ性をもち、菌は不活性化する
5.不燃性能/燃えにくい
6.静電気を起こさず誇りが付着しにくい
7.メンテナンス性が高くDIY可能

新型コロナウィルスはエンベロープウィルスに分類され、漆喰に触れるとウィルス表層のたんぱく質が変容し分解され、ウィルスの不活性化が起きます。

【しっくいを使用しているビルダー】
無添加住宅
ナチュラルサポート
オーパスタイル
ウィルネストホーム他多数
「漆喰をつかう工務店 地域」 の検索でヒットします。

■ 坑ウィルス・抗菌シート・壁紙張り
表面に漆喰をつかっているシートで、坑ウィルスをうたっていますが、効果の有無は不明です。漆喰を塗れない場所への使用には期待できます。
ハルシックイ
しっくい粘着付きシート
ベガウィルス

■ 坑ウィルス・抗菌塗装、コーティング
・ノスコセラミック/無溶剤型塗料でVOC400μg/m3をクリア
使用ハウスメーカー:日本ハウスHD

・光触媒塗装
PGSコートS(スーパーチタンプロテクト塗装に施工される光触媒塗料)
エアフレッシュ
エコフレッシュクリーン
コージーパックエアー
ニッペパーフェクトインテイリアエアークリーン
Kesukin
使用ハウスメーカー:THE HOUS

・そのほかの塗料
ミルクペイント
ダイヤキトサンコート
トリプルアクションキット
ウィルスコントロールコート

NDワックス
使用するハウスメーカー:マエダハウジング

ウィルスに強い建材

■ 竹炭
炭は多孔質で消臭、調湿する特徴があり、建材としても使用されます。特徴は以下です。
・有害な化学物質ホルムアルデヒド、トリハロメタン、塩素を吸着(竹炭は備長炭の10倍)
・タバコの嫌な臭い、アンモニア臭など消臭効果
・湿気を吸収し、調湿作用がある
・カビの発生を防ぎ、それをエサとする微生物やシロアリの被害を防ぐ
近江通商 竹炭
日本エイム 竹炭

■ 炭の家
竹炭1トンを一軒の家に使用する「炭の家」は、竹炭と換気システムで坑ウィルス・抗菌を行います。
炭の家ビルダー検索: ホーム企画センター

■ 炭化コルク
炭化コルクを固めてボード上にしたものを構造・断熱パネルとして使用します。次のような特徴を持ちます。
・断熱性能/スペースシャトルの断熱材としても使用されている
・防音性能/防音・吸音性能が高い
・調湿性能/多孔質で湿度調整する
・耐腐食性能/腐りにくい
・防虫性能/コルク樫に含まれるスぺリンで防虫
炭化コルクをつかうハウスメーカー:無添加住宅

■ ジョイ・コスパネル
炭化コルク(コルク樹皮の炭)でつくったパネル。南欧ポルトガルで採取されたコルク樫の樹皮を300~400℃の蒸気で蒸し焼きにして作られており、有害な化学物質を含みません。
・吸着効果/ホルムアルデヒドなどVOCを吸着し除去する
・調湿効果/コルクはワインのふたにも使われ調湿効果が高い
・消臭効果/多孔質の気孔により臭いを吸着
・遠赤外線効果/自然素材による温かさ
・断熱性能/ジョイ・コス床パネルは、25ミリの炭化コルクと80ミリのノンフロンウレタンにより構成。グラスウールに換算すると約200ミリ相当の断熱性
・吸音効果/音を吸音
ジョイコスパネルを使うビルダー検索:ジョイ・コス

ウィルスを除去するエアコン・換気システム

■ 空気清浄機
現在市販されている空気清浄機で、花粉やPM2.5、ある種のウィルスを除去することができます。シャープは「プラズマクラスター」ダイキンは「加湿ストリーマ」パナソニックは「ナノイー」でイオンを生み出して空気を清浄します。

■ エアコン
エアコンを各部屋に設けなければならない時代は過去となり、全館空調し一年中、部屋同士の温度差なく過ごす快適性を得ることができるようになりました。方式は、床下空調と機械室を設ける場合があります。

【床下全館空調】
・床全体と室内を同時に空調する
・ヒートポンプ式エアコンを使うことで省エネルギー
・設置場所を取らないので邪魔にならない
・床下空間に蓄熱して、全館にダクトで届ける
床下空調をつかうハウスメーカー、システム:
旭ホームズ
※坑ウィルス・抗菌については不明
フジ住宅
・カーボンエアクリーンシステムで花粉・ウィルス99%除去
あすなろ建築工房
※坑ウィルス・抗菌については不明
オンレイエコ床暖
・オプションで除菌脱臭システム「イオンクラスター」の設置が可能。圧倒的な高いイオン濃度と長い残存時間で、居住空間全体のナノレベルのウィルスを分解し、花粉症や感染症予防に抜群の効果あり。

【機械室で全館調湿】
ダイキン「DESICA HOME AIR」
・湿度調節で室内を快適にする
・24時間365日湿度を40%~60%の快適湿度に保つ
・全館換気・調湿にプラスして「個別冷暖」もしくは「全館冷暖」が選べる
・花粉・PM2.5に対処

三菱地所ホーム「エアロテックUV」
・室内機を1台おき、ろ過し冷暖房されたきれいな空気がダクトで各部屋に送られる
・各部屋にはコントローラーと吹き出し口だけ
・高性能フィルターで粉塵や花粉を97%カット
・夏冬の湿度分布も安定している
・紫外線と光触媒の二つの技術を組み合わせ、空気中のウイルスやカビ菌、臭気からVOC(揮発性有機化合物)まで除去

デンソー「PARADIA(パラディア)」
・小屋裏か床置き型の室内機1台でろ過し冷暖房された空気がダクトで各部屋に送られる
・24時間換気
・冷暖房
・除湿加湿
・空気清浄

ウィルスに強い家とは

ウィルスに強い家をつくるために、内装材やその他の建材、塗料、空調システムについてまとめてみました。昔からあるしっくいや炭などがウィルスに強く、高温多湿な日本の風土に適した建材なんだなと、改めて気づかされました。そうした一石二鳥以上の材料を進んで使うことで、外来種が席巻して壊してしまった生態系にストップをかけることができれば、地球に貢献することにもつながります。

ウィルスの役割の一つは「免疫をつける」「人のDNAを書き換える」こととも言われます。ウィルス抗体を持つことで人は進化するということです。その意味ではうまく共存するという考え方もありです。

免疫力は人それぞれですから、弱い人を守りながら、ウィルスや細菌に耐性を身に着けていく家。それが理想なのかもしれません。とはいえ、環境に負荷を掛けず、無理せずウィルスに強い家にすみたいです。

【ウィルスに強い家のまとめ】
1.しっくいを天井や壁にうまく使う
2.竹炭を床下に敷く
3.空調や換気システムで室内環境を整える

Photo by Adam Nieścioruk on Unsplash


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