【土地の守り神】『ホツマツタヱ』みやつくりのり 土地を守る神さま

イカスリ神社

『ホツマツタヱ』のお話にでる土地には神社が祀られていることが多く、いくつかの神社由緒をしらべつつ、『ホツマツタヱ』を読みつつしますと興味ぶかい真実が浮かび上がるようで、大変面白いものです。

坐摩大神(いかすりのおおかみ)のはじまり?

天孫ニニキネの宮づくりの際に、家の守り主が任命されています。

建築中に現場に口から火を噴く獣が出没し民を怖がらせたということがありました。「オコロ」というその生き物は「土」に「火」のエネルギーを注いで生成された生き物ですが、良く生かされないで塞ぎこみ、穴に潜っていて日の目を見る機会なく「火」の要素を持て余していました。オオクニヌシがそれを読み取りニニキネ命に「人と成し給え」と進言します。

そこでニニキネ命は「オコロ」に対しこう告げました。
天代に、ヤマサ神が任命されて人々の暮らし守りを務めました。そして桃の実を土台に敷いて社をつくり災いを退けることができました。あなた方の兄の方にイクシマ、弟にタルシマの名を授けますので、社の守となり、新たに建つわが社の中柱の根を抱え、竈・門・井戸・庭の四とこ守も兼ねなさい。

春には、竈を守りなさい。9尺地底にて、南向き東枕に伏せよ。
夏には、門を守りなさい。3尺地底にて、北向き西枕に伏せよ。
秋には、井戸を守りなさい。7尺地底にて、東向き南枕に伏せよ。
冬には、庭を守りなさい。1尺地底にて、西向き北枕に伏せよ。
腹・背・頭を支える足に相当する。その土台で人の眠りをよく守れ(いしすゑに しきますとこお いかすれ)と「オコロの守」と名を給いました。それ以降代々お社の安穏を守りました。

このような謂れのあるイクシマ・タルシマをお祀りする神社が大阪にあります。

摂津一宮 坐摩神社(ざまじんじゃ、いかすりじんじゃ)

坐摩大神(いかすりのおおかみ)は古語拾遺等によれば、神武天皇が即位されたときに御神勅により宮中に奉斎されたのが起源とされ、坐摩の語源は諸説ありますが、土地又は居住地を守り給う意味の居所知が転じた名称といわれています。(出展元:坐摩神社HPより)

由緒にはこのように書かれています。

オコロの守は土地や居住地を守る神さまという点では今もよくお働きなんですね。家を建てる際には、お参りしたい神社です。

ニニキネが云うには、イサナキ・イサナミの二神の時代は桃の実を度際に敷いて社を作って禍を退けたということです。桃の実は禍を防ぐことについては、民話の『桃太郎』に隠された秘密と言えます。その大もとは黄泉の国と現世を分けた際に、黄泉の国から追ってくるシコメを、イサナキがやっつけた時に使用したものが桃の実だったところから、桃には厄除けのチカラがあるとされたのがはじめです。桃の実を土台の下に埋めることはニニキネの時代にももはや廃れていたのだということがわかる記述です。

それ以来、今でもイカスリノカミは家の土台をお守りされているのですね。

摂津一宮 坐摩神社(ざまじんじゃ、いかすりじんじゃ)
御祭神/生井神(いくいのかみ、イクシマ)福井神(さくいのかみ、タルシマ)綱長井神 (つながいのかみ)阿須波神 (あすはのかみ)波比岐神 (はひきのかみ)以上5柱を総称して坐摩大神(いかすりのおおかみ)
御神徳/居住地を守り給う住居守護の神
開門時間/平日7:30~17:30、土日祝日7:30~17:00
所在地/大阪市中央区久太郎町4丁目渡辺3号
問い合わせ先/06-6251-4792

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