育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは

家事楽ハウス

家の機能は”高性能”なだけでは満たせません。
「働き方改革」で女性やシニアにもっと輝いてもらおうというような方向性になっている中、新型コロナでリモートワークが急激に進みました。テレビCMに、オンラインワーカーが多く仕事を受注する「クラウドワークス」が登場しているのを見ても、フリーの在宅ワーカーはぐっと増えてきたのでしょうし、今後も伸びる分野ではないでしょうか。人材もぐっと高レベルになっています。「家で仕事をする」ということは、家事と仕事が同じ場所で完結するというだけではなく、どこか下に見られていた「家事」という仕事に敬意をしめされる時機到来といったところでしょうか。テレビでも「家政婦モノ」増えてますもんね。

暮らしを豊かにする家事をおろそかにせず、時短・効率化することが家庭の総収入に大きくかかわる課題になっていることは確かです。つまり、高機能な住宅がいま、求められています。ということで、共働き家族の家事を楽にする工夫のあるハウスメーカーやビルダーとその手法をご紹介します。

共働き家族のための「家事楽」ハウスの提案

家事楽ハウスとは、フルタイム勤務、あるいは子育てする共働き夫婦には嬉しいシステムを提案している住宅プランです。しかし、ニーズは子育て中の若い夫婦だけではないでしょう。暮らしに手をかけてきたシニア世代も、家事は楽である方がいいに決まっています。これまでの常識もあり、何となく続けてきたこともやめてみれば、こんなに楽なものだったのかと、「完璧主義主婦」層にも参考にできるところがあるのでは?

ダイワハウスの「家事シェアハウス」

家事をシェアしてハッピーに。
家事を楽しもう。
家族を楽しもう。というコンセプトでダイワハウスが提案する家事シェアハウスのポイントは、家族のみんなが家事に参加することで、日々の暮らしにゆとりが生まれるというものです。家事シェアハウスは子育てしながら働いている社員が中心となって企画したそうです。

脱ぎっぱなしの靴をしまったり、手紙やプリントをまとめたりという細かい「名もなき家事」の9割は女性が担っているとして、家族の事である家事を家族で分担しよう、という提案です。具体的には次のような内容です。

1.自分のことは自分でできる仕組み
しまう場所を決めて幼少期から、自分の物を使い終えた時にすぐに片付けられる

2.家事のプロセスを家族で共有できる
掲示板を使ってプロセスをみえる化し、気づきやすくする。

3.自然に家事参加できる工夫
家事動線、使いやすい間取り、わかりやすい場所

300x169 - 育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは
画像出展元:ダイワハウス(クリックするとページにジャンプします)

・靴はシュークロークにすぐにしまう
・カバンは定位置に置く→ 自分用片付けロッカー
・上着はハンガーに仮置き→ ファミリーユーティリティ
・帰宅後するに着替えて洗面(シャワー) 洗濯出し→ 脱衣室(ファミリーユーティリティ)
・自分の物をしまうための自分ボックスをダイニングリビングに設置
・二階にもっていくものを一時置き出来る場所を階段付近につくる
・明日着ていくものを掛けておくフックをクローゼットにつくる
・郵送物、プリントなどを保管する紙蔵庫をつ作って冷蔵庫の張り紙をなくす

住友林業「DUE CLASSO(ドゥーエ クラッソ)」

住友林業の共働き家族向け注文住宅「DUE CLASSO(ドゥーエ クラッソ)」は、家族が協力し合うことで家事効率を上げる3つの家事提案を行うことが特徴。家事がはかどる「サク家事」、家族でともに楽しく家事をする「トモ家事」、最新技術で家事をサポートする「シン家事」の3提案によるプランニングが特徴です。

1.サク家事 サクッと時短
「洗う」「干す」「たたむ」「しまう」動線がサクサク進む間取りを作って時短。
300x206 - 育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは

画像出展元:住友林業(クリックするとページにジャンプします)
2.トモ家事 ともに家事を楽しむ
キッチンと一体型のダイニングで、家族が手伝いやすい配置。

3.シン家事 進化した技術で便利
共働きの「新・三種の神器」は、食洗器・お掃除ロボットや家事に使う器具のステーションをあらかじめ作っておく。

パナホーム「シェアデイズ」

共働き・子育て家族のために。
今の暮らしにフィットするだけでなく、将来を先取りして空間を柔軟に変化させられるように考えておく「先読み設計」を元に、「在宅ワーク提案」や、家事をラクに楽しくする「家事楽スタイル」、子育てがもっと楽しくなる「KODOMOTTO(こどもっと)」などが提案されています。

1.ワークスペース 集中できる半個室
家事をしながら、家族の動きを見ながら、家の一角に省スペースでワークスペースを持ち、フレキシブルな働き方に対応する。

2.家事効率の良い動線
・料理、配膳、片付けまで家族と触れ合えるキッチン
・インフォメーションコーナーで書類やパソコンの定位置を決める
・土間で来客の応対や雨の日の子どもの遊び場としても使える広めの玄関
・玄関に小さな手洗いとシュークローク。外の汚れを入れない
・パントリーに備蓄、分別ごみ、食料保管
・汚れを持ち越さないすぐ掃除ができる掃除道具保管場所
293x300 - 育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは

画像出展元:パナソニックホームズ(クリックするとページにジャンプします)

クレバリーホーム 「shufule(シュフレ)」

女性目線のアイデアを盛り込んだ「シュフレ」では、「家族のきずなを育む間取り」「ゆとりを育む家事動線」「豊かな空間を育む収納」「快適性を育む最新設備」という4つのコンセプトで家づくりをしています。

1.家族のきずなを育む間取り
・近すぎず遠すぎない間取りで、キッチンから目が届き、集中しやすいスタディーコーナーを作っている。
・アイランドキッチンで回遊性とホームパーティなどの際に複数でキッチンに立てる作業性を高めた。
・タタミコーナーは昼寝や遊び場として
・書斎スペースは開きすぎず、閉じすぎずを可能にするペントハウスに。
300x171 - 育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは
画像出展元:クレバリーホーム(クリックするとページにジャンプします)
2.ゆとりを育む家事動線
・キッチンと家事スペース、外部サービスヤード(ゴミ置き場に使える)への動線がスッキリ。
・家事スペースは仕事部屋としてパソコンの定位置としても使える。
・2階にバス、サニタリー、インナーバルコニー、アイロンスペースからクローゼットへと洗う→干す→たたむ→しまうの流れるような動線。

203x300 - 育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは

3.豊かな空間を育む収納
・キッチン回りにパントリーとマルチストッカーを分けて、様々な大きさのものを収納できる。
・シューズクロークからの家族動線から、洗面所が直結し水回りの無駄がない。
・シューズクロークと土間収納(ガーデニング用品・自転車・傘など)を分けて部屋の用途をシンプルにする。
・廊下から出入りできる大収納庫。
・ベンチファニチャーを設けている。
・ムーブクローゼットで空間デザイン。
・階段下収納。
・システム収納で可変性。

4.快適性を育む最新設備
・35ℓ節水可能なベンチ付き浴槽。
・保温バス・蓋で4時間たっても2.5度しか下がらない湯温。
・ウロコ汚れがつきにくいガラス。
・掃除楽な風呂床。
・アクアセラミックでおそうじ楽々超節水型トイレ。

ヤマト住建

ママの家事が楽になる平屋のススメ。
233x300 - 育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは
画像出展元:ヤマト住建(クリックするとページにジャンプします)

トヨタホーム

共働き家族をもっとハッピーにする家、というコンセプト。
.jpg - 育児中もシンプル家事楽な高機能住宅をつくるハウスメーカー5選 家事を増やす機能とは

画像出展元:トヨタホーム(クリックするとページにジャンプします)
1.家族の動線を分けて家事効率を最大化
・回遊性のある動線
・家事効率が上がる動線。キッチン、ランドリースペース、物干しの流れをコンパクトにまとめる。
・全員参加型キッチンダイニング。
・洗濯物はたたまず、ハンガーのまま移動。

2.外部の汚れを家に入れない
・玄関から帰って荷物を置いてすぐに手洗いできる洗面所
・ランニングバイクやベビーカーをそのまま収納する土間

3.ガーデンテラスでリフレッシュ
・寝室の上のロフト空間など、異世界をつくって命の洗濯を。
・インナーガレージは趣味の空間にも。
・リビングからつながる半野外空間ワイドロジアで、夏の日差しを家に入れず、雨の日の遊び場としても利用できる。
・ハイウォールバルコニーでプライバシーを守れるもう一つのリビングなバルコニー

4.スマートな暮らし
スマホでエアコン電源を入り切りしたり、湯張り、施錠、家族の帰宅確認などができる。

家事が楽ちんになる3つの要素

以上、家事を楽にする工夫のあるプランを提供するハウスメーカーを5社取り上げました。この5社が考える「家事楽」の要素を3つにまとめると以下のようになります。

1.動線をスッキリさせる
キッチン-ランドリー-サービスヤードー収納場所という家事動線がスッキリしていて、負担を少なくすることが、家事楽な家の特徴です。また、新型コロナを経験して得た知恵としては、土間空間で靴やコート、傘、自転車、ベビーカーなどの外部要素を脱ぎ、洗面所やお風呂に直行する動線をつくることです。この点、クレバリーホームのプランはよくできています。

2.収納場所を「まとめる、決める」で片付け作業ゼロ宣言
「ハサミどこ~?」「ラーメンどこにある?」
主婦・主夫のおでかけ先にまで聞いてこなくて済むように、物の住所を決めて家族で共有します。そこが家族協働家事の始まりです。1歳のころから、お片付けすることはできますから。また、個人の服についても、1極集中で置くことで、家事負担を減らしています。特に洗濯物の片付けについては「たたむ」作業を減らし、そのままクロゼットへ直行させるトヨタホームの提案があります。急な雨にも慌てずに済む部屋干しやインナーバルコニーは、忙しい主婦には嬉しいものですね。
各社、使い終わったらすぐ片付ける。汚れたらすぐ落とす、を習慣づける収納が考えられています。

3.最新設備で自動家事
最初は抵抗があった食洗器を入れている家庭が多くなりました。お掃除ロボットについてもそうですね。ただ床は、汚れていないようでも1日で結構汚れるので、本当は毎日掃除機を掛けたいです。ですが、掃除機は1週間に一度、後は簡易モップで隙間時間にやるという主婦も多いはず。そんな時は、おそうじロボがいれば、毎日掃除をしてくれます。おそうじロボをつかうためには床に余計なものを置かなくなるし、散らかりにくくなります。機械を入れるメリットは大きそうです。

そもそも、高度成長期に広まった家電の3種の神器「白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫」。テレビはともかく洗濯機などは家事労働を一気に楽にしてくれました。発売当時は「汚れが落ちない」と不評だったのにも関わらず。現在の新・3種の神器と言われる「食洗器・ロボット掃除機・ドラム式洗濯器」も、不具合を乗り越え定番化すると思われます。

HEMSを導入したり、AIスピーカーを入れて家をスマート化して、省エネコントロールしたり、スマホから、あるいは手が離せないときに音声だけで遠隔操作できるのも嬉しいものですね。玄関、洗面所、トイレ、キッチンのセンサー照明は最低限必要です。手洗いの手間をなくすためにも。自動空調が可能な、高気密住宅は基本的に必要です。

楽な家事は「ズボラ」を増やす?

「家事が楽になったら主婦が怠ける」
というのは高度成長期でモーレツに働いていた男たちの意見でした。「三食昼寝付き」などとも揶揄されることもありました。主婦にできた「ヒマ」は子どもの教育へ、あるいは自分磨きに費やされました。暇ができるとニッポンの男と女は、何かを生み出して、ヒマではなくなるようです。

バブル時代を経て今、単身世帯が年々増加傾向になりますが、その一つの理由として、家電製品が充実し、冷凍食品がものすごく美味しくなってきたこと、スーパーに行けば何でも手に入り、別に結婚する必要を感じないというものがあります。洗濯はコインランドリーでできますし。一人分の食事を作るのは面倒だし、しかも費用も掛かる上にレトルトより味が劣るので、便利グッズに頼るズボラ暮らしをやめられません。

ズボラとは
なすべきことをしなかったりしてだらしのないこと。きちんとしていないこと。

一方で、ひとりキャンプなるものが流行っています。非日常の中では、テントを張って家をつくり、火から起こし、ひとり分の食材を手に入れ、料理して食べる、という「生きる」ことに1日を費やしてすごします。スローな時間が過ぎます。

ふだんの暮らしでは、便利家電に囲まれて極力スッキリ動線で快適に過ごしながら、非日常で人間のいとなみは「趣味」になるということ。面白いことですね。

お料理はスキだからお休みには手の込んだ料理をする。その代わりに普段は時短家事。ズボラだから片付けなくていい仕組みを作る、というのは、人間の進化の一つかもしれません。ズボラをすれば、どこか後ろめたさが残るので、言い訳のために人間は何かを始めるんだと思います。

家事楽ハウスに要らない!家事が増える機能

床暖房

パッシブソーラーな家を考えるときに、暖炉の排気を行う石積みの煙突は、蓄熱する機能があり、憧れはします。それを床下に横合えた形のものが韓国の「オンドル」です。床を温めることで輻射熱で家全体が温められるというもので、コンクリートや石の家では有効です。床暖房は温水と電熱式がありますが、いずれにしてもメンテナンスが容易ではなく、いずれは使わなくなるだろうな、と予測できます。別宅のマンションに床暖房がありますが、燃費もかかるし、冬でもそれほど寒くならないので床暖房の必要性を全く必要を感じません。高気密高断熱住宅ならば床暖房は必要なし!と考えています。

こども部屋

こども部屋って、子どもが小さいときはあまり有効に使われません。個室を欲しがるのは中学生になってからぐらいでしょうか。思春期、その子の個性が際立ち始めるころ、家族とは近すぎず遠すぎない距離感を築いて子離れ親離れするための助走ができる間取りが理想です。その意味あいで言えば、「気配をかんじる秘密基地」が良いと思います。遠くに誰かの話し声が聞こえる、歩く音がする、玉ねぎを切るまな板の音がするという感じ。こども部屋ではなく「図書室&スタディルーム」「寝室&趣味部屋」みたいな分け方がいいのではないかというのが「こども」の時からの持論です。

逆に子どもだけに個室が与えられるというのではなく、夫だけ、妻だけの、誰にも自分時間を脅かされないコーナーは必要です。それが、トイレや浴室だという人もいるはずです。

洗面脱衣室

〇〇LDKという「文化住宅」が現れた戦後。たくさんできたアパートの部屋は「うさぎ小屋」と揶揄されで、洗濯機はベランダ、洗面所と脱衣室が一体化したた超コンパクト住宅でした。その後改良され、使いやすく変化してきましたが、今でも床面積の限られたマンションや建売住宅では「洗濯機・脱衣室・洗面所」は一体化しています。ですが、面積が許されるかぎり、「洗面所」と「洗濯室・脱衣室」は分けた方が使い勝手はいいです。洗面所の働きとしては顔を洗ったり、時には髪の毛を洗うほか、化粧台として使われることがあります。そうすると「服を脱いでお風呂に入る」という脱衣室とは、働きがまったく異なります。だから、脱衣室と洗面室は別々に設けるべきです。

洗面室の場所としては、各階に1カ所が基本ですが、1階の場合は「土間」を家には売る前の前室と考えるならば、土間から室内に上がってすぐの場所に設けるのが効率的です。

ベランダ

ベランダの用途は「布団を干す」「洗濯物を干す」「植物を育てる・天体観測など趣味の場」「大人やこどものもう一つの部屋」「景色を楽しむ」というものがあります。だから、ベランダは必要だという人にとっては必要なものです。

ただ、布団や洗濯物を干す場合は空気がきれいかどうかに影響されますよね。PM2.5や黄砂、工場地帯で粉塵がある地域では、外干しできません。ほかに目的もないベランダは、つくる費用が掛かりますし、防水シートの耐用年数もあり、掃除や防水シートの張替えなどメンテナンスが必要となり、ただの壁にするよりリスクと家事量が高まるのです。

トイレの機能

日本のトイレは進化し続けています。全自動でふき取りまで行い、何にも触れることなく用を足すことも可能です。自動開閉、自動洗浄、空気洗浄ともすべては「衛生感覚」からきていると思われます。ただ、問題は、そのようなセンサーは掃除の時にも働く、ということです。いちいち開いたり閉まったりするのを防がねば、掃除が進みません。また、不必要に感知してしまうこともあり耐用年数はどうしても短くなります。

新しい技術が日進月歩ですから、新しい便座を得るためにはそれもよしとすべきでしょうか。

掃除ができない位置の窓

吹き抜けとかロフトなどがあって窓を設けたり、換気口として開口部がある場合、掃除するのに非常に困ります。
体育館のメンテナンス用に設けられるキャットウォークのような通路を作るという手もありますが、何しろ面倒なことです。掃除ができない場所は建てっぱなしでメンテナンスフリーになるので、落葉など吹き溜まりが起きないかとか、汚れやすさについて気にしておいた方がいいです。

以上家事を楽ちんにしない機能について参考にしていただきつつ、家事楽な家づくりを目指しましょう。

トップ画像出展元:Photo by Filip Mroz on Unsplash

関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

ページ上部へ戻る